高校受験情報【2027年度】埼玉県公立高校入試はどう変わる?面接・自己評価資料・マークシート化をわかりやすく解説 公開日:2026.05.16 / 更新日:2026.05.19 目次 2027年度の埼玉県公立高校入試は大きく変わります2027年度、つまり令和9年度の埼玉県公立高校入試では、これまでの入試制度から大きな変更が予定されています。主な変更点は、全受検生への面接実施、自己評価資料の提出、調査書の様式変更、共通選抜・特色選抜の導入、そして学力検査のマークシート化です。特に受験生・保護者が注意したいのは、単に「面接が追加される」という話ではないことです。2027年度入試では、これまで以上に学力検査・内申点・面接・自己表現をバランスよく準備する必要があります。 この記事は、2026年5月16日時点で公表されている埼玉県教育委員会の情報をもとに作成しています。今後、募集人員や学校別の選抜基準などが追加発表される可能性があります。最新情報は必ず埼玉県教育委員会の公式発表をご確認ください。2027年度 埼玉県公立高校入試の変更点まとめ項目2027年度の変更点受験生への影響面接すべての受検生に面接を実施志望理由・中学校生活・高校で頑張りたいことを話せる準備が必要自己評価資料全受検生が提出中学校で頑張ったことを自分の言葉で整理する必要がある調査書記載内容を簡素化部活動・資格などの扱いが、面接や自己評価資料に移る選抜方式共通選抜・特色選抜を導入高校ごとの選抜方針を確認することが重要学力検査5教科は継続学力検査対策の重要性は変わらない解答方式マークシート方式を導入塗り間違い・転記ミス対策が必要国語作文は出題しない予定作文対策よりも読解・記述・要約力が重要英語リスニングは実施予定リスニング対策は引き続き必要2027年度埼玉県公立高校入試の基本情報2027年度の埼玉県公立高校入試は、正式には令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜にあたります。これまでの埼玉県公立高校入試では、主に学力検査と調査書を中心に選抜が行われてきました。一部の学校では面接や実技検査も行われていましたが、すべての受検生に面接が課されるわけではありませんでした。しかし2027年度入試からは、制度全体が見直されます。大きな方向性としては、単にテストの点数だけを見るのではなく、中学校でどのように学び、どのような経験をし、高校で何に取り組みたいのかをより重視する入試へ変わっていきます。一方で、学力検査が軽くなるわけではありません。5教科の学力検査は継続されるため、受験対策の中心は引き続き国語・数学・社会・理科・英語の得点力です。 ポイント:2027年度入試は「面接だけ重視される入試」ではありません。学力検査と内申点を土台にしながら、自己評価資料と面接で自分の考えを伝える力も求められる入試になります。2027年度入試の主な変更点① すべての受検生に面接を実施2027年度の埼玉県公立高校入試では、すべての受検生に面接が実施されます。これまで面接は一部の高校・学科で行われるものでしたが、2027年度からは全員が対象になります。つまり、どの高校を受ける場合でも、面接対策が必要になります。面接では、志望理由だけでなく、自己評価資料をもとに、中学校生活で頑張ったこと、自分の強み、高校で取り組みたいことなどを聞かれる可能性があります。② 自己評価資料を提出する2027年度入試では、受検生が自己評価資料を提出します。自己評価資料とは、中学校生活で頑張ったことや、高校でどのように学びたいかを自分で整理する資料です。ただし、自己評価資料そのものが単独で点数化されるというより、面接の材料として使われると考えるのが自然です。そのため、自己評価資料では「すごい実績を書く」ことよりも、何に取り組み、どのように努力し、そこから何を学んだのかを具体的に書くことが重要です。③ 調査書の内容が簡素化される2027年度入試では、調査書の記載内容が見直されます。これまでの調査書では、各教科の評定に加えて、特別活動、部活動、資格取得、校外活動などが学校ごとに評価対象となることがありました。しかし新制度では、調査書の内容がよりシンプルになり、基本的には9教科の評定と総合的な学習の時間の記録を中心とした形に整理されます。そのため、部活動や資格の実績が無意味になるわけではありませんが、これまでのように「調査書上の直接加点」として扱われるのではなく、自己評価資料や面接でどう伝えるかが重要になります。④ 共通選抜・特色選抜が導入される2027年度入試では、選抜方式として共通選抜と特色選抜が導入されます。共通選抜は、多くの受検生を対象とする基本的な選抜です。一方、特色選抜は、各高校の教育方針や求める生徒像に応じて、より学校ごとの特色を反映できる選抜です。つまり、今後は「偏差値が近い高校を選ぶ」だけでなく、その高校がどのような生徒を求めているのかを確認することが、これまで以上に重要になります。⑤ 学力検査はマークシート方式へ2027年度入試では、5教科すべてでマークシート方式が導入されます。県の説明では、解答全体のうちおおむね9割程度がマークシート、1割程度が記述式になるとされています。マークシートになることで、採点の効率化が進む一方、受験生にとっては塗り間違い、解答欄のずれ、見直し不足による失点リスクが出てきます。これまで以上に、問題を解く力だけでなく、正しくマークする練習も必要になります。⑥ 国語の作文は出題しない予定2027年度入試では、国語の作文は出題しない予定とされています。ただし、作文がなくなるからといって、文章を書く力が不要になるわけではありません。国語の読解問題、記述問題、自己評価資料、面接準備では、引き続き自分の考えを言葉にする力が必要です。作文対策の比重は下がりますが、読解力・要約力・根拠をもとに説明する力は、むしろ重要になります。⑦ 英語リスニングは引き続き実施予定英語では、リスニングが引き続き実施される予定です。配点の詳細は今後の発表を確認する必要がありますが、リスニングがなくなるわけではありません。そのため、2027年度入試を受ける中学生も、英単語・文法・長文読解だけでなく、日常的なリスニング対策を続ける必要があります。2027年度埼玉県公立高校入試の日程2027年度入試の日程は、以下のように予定されています。日程内容2027年1月26日〜2月9日出願期間2027年2月12日・15日・16日出願書類の提出2027年2月17日・18日志願先変更2027年2月25日学力検査2027年2月26日面接2027年3月1日特色検査・実技検査等を実施する学校の検査2027年3月2日追検査2027年3月5日入学許可候補者発表2027年度入試では、学力検査の翌日に面接が予定されています。そのため、受験直前は学力検査だけでなく、面接で話す内容も整理しておく必要があります。2026年度入試と2027年度入試の違い項目2026年度まで2027年度から面接一部の学校・学科で実施すべての受検生に実施自己評価資料なし全受検生が提出調査書評定・特別活動・部活動・資格等も学校ごとに評価評定と総合的な学習の時間を中心に簡素化選抜方式第1次選抜・第2次選抜など学校ごとの方式共通選抜・特色選抜を導入学力検査5教科5教科は継続解答方式従来型の解答用紙マークシート方式中心国語作文出題あり出題しない予定英語リスニング実施引き続き実施予定今回の変更で特に重要なのは、調査書・自己評価資料・面接の関係です。これまで調査書の中で評価されていた部活動や資格、委員会活動などは、今後、自己評価資料や面接を通じて伝える形に変わっていきます。つまり、「実績があるかどうか」だけでなく、その経験をどう振り返り、高校生活にどうつなげるかが問われるようになります。面接では何が聞かれる?2027年度入試から全受検生に面接が実施されるため、面接対策は必須になります。面接では、自己評価資料をもとに、次のような内容が問われる可能性があります。なぜその高校を志望したのか中学校生活で頑張ったことは何か部活動・委員会・学校行事で学んだことは何か自分の長所や課題をどう考えているか高校入学後に頑張りたいことは何か将来どのような進路を考えているか埼玉県の面接では、暗記した文章をそのまま話すよりも、自分の経験を自分の言葉で話すことが重要になります。たとえば、部活動について話す場合でも、「県大会に出ました」だけでは不十分です。 弱い答え方: 私はサッカー部で頑張りました。県大会に出場しました。高校でもサッカーを頑張りたいです。良い答え方: 私はサッカー部で、最後まであきらめずに練習を続ける力を身につけました。特に、試合に出られなかった時期も、自分の課題を分析して走力とパス精度を改善しました。高校でも、勉強と部活動を両立しながら、目標に向けて継続する力を伸ばしていきたいです。このように、結果だけでなく、過程・工夫・学び・高校での活かし方まで話せるようにすることが大切です。自己評価資料の書き方自己評価資料では、中学校生活での取り組みを自分で振り返ります。大切なのは、立派な実績を書くことではありません。部活動で大きな大会に出ていなくても、資格をたくさん持っていなくても、日々の努力や成長を具体的に書くことができます。自己評価資料で書きやすいテーマ定期テストに向けて努力したこと苦手科目を克服しようとした経験部活動で継続して取り組んだこと委員会活動や係活動で責任を持って行動したこと学校行事で協力した経験英検・漢検などの資格取得に向けた努力家庭学習の習慣づくり書くときの基本構成自己評価資料は、次の流れで整理すると書きやすくなります。何に取り組んだのかなぜそれに取り組んだのかどのように努力したのかその結果、何を学んだのか高校生活でどう活かしたいのかこの5つを整理しておくと、面接でも答えやすくなります。マークシート化で注意すべきこと2027年度入試では、学力検査の解答方式がマークシート中心になります。マークシート方式では、問題が解けても、マークミスをすると失点につながります。特に以下のようなミスに注意が必要です。解答欄を1つずらして塗ってしまう薄く塗ってしまい、正しく読み取られない消しゴムで消した跡が残る複数の選択肢を塗ってしまう最後にまとめて塗ろうとして時間が足りなくなる今後の模試や過去問演習では、問題を解くだけでなく、時間内に正しくマークする練習も取り入れましょう。特に数学や英語では、考える時間が長くなりやすいため、最後にマーク確認の時間を残す練習が必要です。2027年度入試に向けた勉強法① まずは5教科の学力を固める制度が変わっても、学力検査がなくなるわけではありません。埼玉県公立高校入試では、引き続き5教科の得点力が重要です。特に、志望校に合格するためには、学校の定期テストだけでなく、北辰テストや入試形式の問題で得点できる力をつける必要があります。② 内申点対策を早めに始める調査書の内容は簡素化されますが、9教科の評定は引き続き重要です。つまり、定期テスト、提出物、授業態度、小テスト、実技4教科の取り組みは、これまで通り大切です。中3になってから慌てるのではなく、中1・中2のうちから通知表を意識しておきましょう。③ 面接対策は中3の秋から本格化する面接対策は、直前に丸暗記するものではありません。中3の秋ごろから、自分が中学校生活で頑張ってきたことを整理し、言葉にする練習を始めるのがおすすめです。特に、志望理由と自己PRは、どの高校を受ける場合でも必要になります。④ 英語リスニングを日常的に続ける英語リスニングは、短期間で急に伸ばすのが難しい分野です。毎日10分でもよいので、音声を聞く習慣をつけましょう。リスニングでは、すべての単語を聞き取るよりも、会話の場面や要点をつかむ力が重要です。⑤ 国語は読解と要約を重視する国語の作文は出題されない予定ですが、読解力や記述力は引き続き必要です。説明文・論説文・小説を読み、筆者の主張や登場人物の心情を根拠とともに説明できるようにしましょう。自己評価資料や面接にもつながるため、国語の力は新制度でも重要です。保護者が確認しておきたいポイント2027年度入試では、保護者の方も制度変更を正しく理解しておく必要があります。特に注意したいのは、以下の3点です。面接が全員に実施されること自己評価資料の準備が必要になること学校ごとの選抜基準を確認する必要があることこれまで以上に、志望校選びでは「偏差値」だけでなく、学校の求める生徒像や特色選抜の内容も確認する必要があります。また、自己評価資料や面接は、保護者が代わりに作るものではありません。お子さま自身が自分の経験を振り返り、自分の言葉で話せるように、家庭では聞き役・整理役としてサポートすることが大切です。よくある質問(FAQ)Q1. 2027年度の埼玉県公立高校入試は何が変わりますか?主な変更点は、全受検生への面接実施、自己評価資料の提出、調査書の様式変更、共通選抜・特色選抜の導入、学力検査のマークシート化です。国語の作文は出題しない予定で、英語リスニングは引き続き実施予定です。Q2. 面接は全員受けるのですか?はい。2027年度入試では、すべての受検生に面接が実施されます。これまで面接がなかった高校を受ける場合でも、面接対策が必要になります。Q3. 自己評価資料は点数化されますか?自己評価資料そのものが単独で点数化されるというより、面接の資料として活用されると考えられます。中学校生活で頑張ったことを、自分の言葉で整理しておくことが大切です。Q4. 部活動や資格は入試で意味がなくなりますか?意味がなくなるわけではありません。ただし、調査書で直接加点されるというより、自己評価資料や面接で「どのように頑張ったか」「何を学んだか」を伝える形になります。Q5. 学力検査は簡単になりますか?現時点では、学力検査の教科数は5教科のままです。マークシート方式が導入されますが、問題の本質的な難易度が大きく下がると考えるのは危険です。引き続き5教科の入試対策が必要です。Q6. 国語の作文がなくなるなら、作文対策は不要ですか?国語の作文は出題しない予定ですが、文章を書く力や説明する力は必要です。自己評価資料や面接、国語の記述問題に対応するためにも、要約力・表現力を身につけておきましょう。Q7. 英語リスニングはなくなりますか?いいえ。英語リスニングは引き続き実施予定です。配点の詳細は今後の発表を確認する必要がありますが、リスニング対策は継続して行いましょう。Q8. マークシート方式では何に注意すればよいですか?塗り間違い、解答欄のずれ、消し残し、時間不足に注意が必要です。模試や演習の段階から、正しくマークする練習をしておきましょう。Q9. 学校選択問題はどうなりますか?学校選択問題は、数学・英語で一部の高校が実施する問題です。2027年度の最終的な実施校については、埼玉県教育委員会の最新発表を確認する必要があります。志望校が対象になるかどうかは、必ず学校別の選抜基準で確認しましょう。Q10. 2027年度入試に向けて、今から何をすべきですか?まずは5教科の基礎学力と内申点対策を優先しましょう。そのうえで、中学校生活で頑張ったことを整理し、自己評価資料や面接で話せるように準備することが大切です。まとめ:2027年度入試は「学力+自己表現」の入試へ2027年度の埼玉県公立高校入試は、これまでの入試から大きく変わります。特に、全受検生への面接実施、自己評価資料の提出、調査書の簡素化、共通選抜・特色選抜の導入、マークシート方式の導入は、受験生にとって大きな変更点です。ただし、最も大切なのは、制度変更に振り回されすぎないことです。学力検査は引き続き5教科で実施されるため、まずは学校の成績を上げること、5教科の得点力を高めることが土台になります。そのうえで、自分が中学校生活で何を頑張ってきたのか、高校で何に取り組みたいのかを、自分の言葉で伝えられるようにしていきましょう。ベストワン大宮東口・与野からのアドバイス2027年度入試では、これまで以上に内申点・学力検査・面接・自己評価資料をバランスよく準備する必要があります。ベストワン大宮東口校・与野校では、埼玉県公立高校入試に向けて、定期テスト対策、北辰テスト対策、5教科の入試対策、英検対策、面接・自己表現の準備まで、生徒一人ひとりの状況に合わせてサポートします。「新しい入試制度で何をすればよいかわからない」 「内申点と北辰テストの両方を対策したい」 「面接や自己評価資料の準備も不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。出典埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報」 埼玉県公式サイト埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」 実施基本方針PDF埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の日程」 入試日程PDF埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査問題について」 学力検査問題について埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における面接について」 面接について埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(暫定版)」 各高校の選抜実施内容※入試制度・日程・募集人員・学校別選抜基準は変更される可能性があります。出願前には必ず埼玉県教育委員会および各高校の公式発表をご確認ください。